耐え忍ばなくてはいけないとき
夜遅くあるいは早朝に、果たせなかった夢、進まなかった道、二度と訪れないようなチャンス、選ばなかった人生を思って苦悩することがあります。私はおそらく、パリに移住して書店で仕事をすることは決してないでしょう。私の人生の形は大まかに固まってきています。中にはしっかりと定着し始めたものがあるようです。ーー良かれ悪しかれ。
それから、この先自分にはもっともっと慢性的に喪失感がもたらされるという、さらに暗い不安感があります。ーー知人、人生の師、両親、友人、みんなが一本の鎖でつながっており、次々にこの世から去って行ってしまうーーそして鎖の最期には自分自身の死が待っています。そして、若さを賛美する社会に生きる私たちには、死をどう語ればいいのかわかりません。
ブリジッド・ディレイニー「心穏やかに生きる哲学」
*著者は40代の英国人女性