希望を持ち続ける
絶望も、希望も、雲が形を変えるよりも早く、人から人へと転じて行く。
こちらが信じれば、相手は誠実である。はじめから避難してかかれば、こちらのものを盗むようになる。自分が相手から受け取るものはすべて、自分が相手に渡すものにかかっているのだ。
そして、よく考えよう。希望を持ち続けることができるのは人の意志の力だけだということを。なぜなら希望とは、平和や正義といった、わたしたちが望みさえすれば作り出すことができるはずのものに基づいているからである。
それと反対に、絶望はそこに居座って、絶望しているという自らの力によって絶望を強化しているのだ。
アラン「幸福論」