慧生坐禅会掲示板

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つれづれに  - 友田昌秀 E-mail
2025/06/07 (Sat) 09:04:46
齢(よわい)を重ねても勇猛心を持つ

 人の力ではどうにもならないことがーー特に芸術の上で多くあるようです。考えの及ばないこと、どうしても、そこへ想い到らないことが度々ありました。そのようなときでも、諦め棄てずに一途にそれの打開策について想を練り、工夫を凝らしてゆけば、そこに天の啓示があるのです。
 今の私は、少しでも良い画を描きたい、良いものを遺してゆきたいと思うほか何も考えておりません。私は、近来殊にこの勇猛心を持っております。齢は傾きますが、私の画に対する勇猛心は、日毎に、強く燃え盛ってゆくようでございます。

                 上村松園
つれづれに  - 友田昌秀 E-mail
2025/06/06 (Fri) 09:26:05
小さなことに汗を流す

 幸福とは、小さな積み重ねから成るものだが、決して小さなものではない。

                    ゼノン

* 今日一日、君の前に、小さな選択がいろいろと転がり込んでくるだろう。そのひとつひとつについて、どれが正しい道で、どれが安逸な道か、判断できるだろうか?正しい道を選ぼう。小さな選択を積み重ねるうちに、自分が変わっていくのが分かるだろう。

            ライアン・ホリデイ 
つれづれに  - 友田昌秀 E-mail
2025/06/05 (Thu) 09:34:56
習慣という火に薪をくべる

 あらゆる習慣や能力は、対応する行動によって根付き、成長する。歩けば歩くほど、長く歩けるようになり、走れば走るほど、速く走れるように・・・そのため、何かしたいことがあれば、それを習慣にしたまえ。逆に、何かしたくないことがあれば、それを習慣にせず、代わりにほかのことを習慣にしたまえ。同じ原則が我々の心にも当てはまる。君が何かに腹を立てるとき、その毒をいっとき味わうだけでなく、悪い習慣を助長しているのだ。あたかも火に薪を足すかのように。

                  エピクテトス
つれづれに  - 友田昌秀 E-mail
2025/06/04 (Wed) 09:32:55
害を被るかは気持ち次第

 自分は害を被ったという思いを取り除け。そうすれば害も取り除かれる。害を被っていないと思えば、害は消えてしまうのである。

           マルクス・アウレリウス「自省録」
つれづれに  - 友田昌秀 E-mail
2025/06/03 (Tue) 09:03:10
         何事もトレーニングととらえる

 競技場において、相手に引っかかれ頭突きを食らったとしても、やられた方はそれを言い立てたり、抗議をしたり、疑いの目で見たり、謀られたと考えたりしない。それでも相手への警戒は怠らないが、敵意や疑念からそうするわけではなく、好意を持ちつつ身をかわすのである。人生のどんな物事もこのように処するがよい。競技の仲間たちのいろんな行いを、広い心で許そうではないか。なぜならすでに言ったように、疑いも憎しみも持たずに身をかわすことはできるのだから。

           マルクス・アウレリウス「自省録」
つれづれに  - 友田昌秀 E-mail
2025/06/02 (Mon) 08:57:50
注意散漫にならない

 少しの間、注意を散漫にさせておいても、後でいつでも注意力を取り戻せるとは思うな。むしろ、今日の過ちのために先のことが何もかも悪くなるのだと心せよ…過ちをなくすことはできるのか?何をしても不可能である。が、絶えず過ちを避けようと努力することならできる。注意散漫に陥らないようにすることで防げる過ちはあるし、それで満足するべきである。

                 エピクテトス
つれづれに  - 友田昌秀 E-mail
2025/06/01 (Sun) 11:33:13
      親切にすることがいつも正しい対応

 親切というものは、偽善や見せかけではなく本心から出たものであれば、まさに無敵である。悪意に満ちた人間と言えども、君がいつも親切に振る舞い、折に触れ相手の非をー相手が君に悪事を働こうとするちょうどその時にーそっと指摘してあげるなら、何も手出しはできないだろう。

          マルクス・アウレリウス「自省録」
つれづれに  - 友田昌秀 E-mail
2025/05/31 (Sat) 08:45:12
他人の目を気にするのをやめる

 いつも驚かされるのだが、われわれは誰よりも自分を愛していながら、自分で自分をどう思うかより、他人がどう考えるかを重んじる…他人が自分をどう思うかは信用しても、自分自身の意見は信用しないのだ!

             マルクス・アウレリウス

*他人がどう考えているか気に病んでも仕方がない。それより、自分がどう考えるかが大事だ。自分の行いが具体的にどんな結果や影響をもたらすか、そしてそれは正しい行いなのか、ただそれだけを考えよう。

               ライアン・ホリデイ
つれづれに  - 友田昌秀 E-mail
2025/05/30 (Fri) 09:12:54
私たちを害するものの正体

 心にとめておけ、君に悪意を抱いて攻撃してくる者が、君を害するのではない。むしろその害は、ひどい目に遭ったと君が思い込むことから来ているのだ。だから、誰かに怒りを覚えたときは、その怒りをたきつけている張本人は自分の考え方なのだと知るがよい。君がまずなすべきことは、そうした印象に流されないようにすることだ。時間や距離を置くほど、自制を保つのは簡単になるのだから。

                  エピクテトス
つれづれに  - 友田昌秀 E-mail
2025/05/29 (Thu) 09:28:30
一日を振り返る

 私は、絶えず自分自身を観察することにしよう。そして、その何よりの方法として、一日一日を振り返ることにしよう。というのも、この点でわれわれは間違いを犯すからだ。誰も自分の生活を振り返ろうとはしない。われわれは先のことなら少しは考えるが、将来の計画は過去から生まれるのだ。

                   セネカ
つれづれに  - 友田昌秀 E-mail
2025/05/28 (Wed) 09:19:23
何も望まず、何も願わない

 覚えておくがよい、君を卑しくし他人に隷属させるものは、富や地位への欲求だけでなく、心の平穏やゆとり、旅、学びへの欲求もそうなのだ。いずれも外的な事物という点では同じであり、我々がそれに価値を置くことで、何かに隷属させられることになる。・・・我々が強く望むもの、そこに足をすくわれるのだ。

                  エピクテトス
つれづれに  - 友田昌秀 E-mail
2025/05/27 (Tue) 09:02:06
不安は現実になる

 多くの者は不安そのものによって毒される。運命を恐れるうちに、その運命に陥ることになろう。

                   セネカ

*恐れや不安を抱くことによって、知らぬ間に自分自身を痛めつけている。衝動をコントロールできずに自制を失えば、恐れていた事態を自分の手で招いてしまう。この上なく聡明で、有力で、成功した人々でもこの罠に陥ってしまった。いつ私たちがそうなってもおかしくないのだ。
               ライアン・ホリデイ
つれづれに  - 友田昌秀 E-mail
2025/05/26 (Mon) 08:47:09
怒りっぽい人へ

 強さとは、自分を保つことができる力のことだ。何があっても正気を失わず、取り乱さずにいられることだ。激しい感情に支配されるよりも、むしろそれを支配することができれば、そんな強さを身に付けることができる。心が平静であるほど、人は強くなるのである。

           ライアン・ホリディ
つれづれに  - 友田昌秀 E-mail
2025/05/25 (Sun) 09:30:42
習慣から行動しない

 ほとんどの物事について、我々は正しい想定に基づかず、悪しき習慣に従って対処しようとする。
 私たちが哲学を学んでいるのは、身に沁みついた悪習を断ち切るためにである。自分が普段、機械的にやっている癖を思いだそう。「これが本当にベストなやり方か?」と自分に問いかけるのだ。なぜそうするのか、その正しい理由を見つけるために。

               ムソニウス・ルフス
つれづれに  - 友田昌秀 E-mail
2025/05/24 (Sat) 09:42:21
道を貫くこと

 揺るぎない不動の判断を身に付けた者だけが、心の平静を得ることができる。その域に達しない者は何を決めるにしても絶えず揺らぎ、ぐらつき、物事を受け入れたかと思えば拒絶する、その繰り返しだ。なぜそんなに落ち着かないのか? 確かなものが何かを知らず、最も不確かな指針-世間の常識をあてにしているからだ。

                  セネカ

 心の平静や安らぎは、自分の道を定め貫くこと、つまり、こうと決めた道をを歩み続けることで得られるものだ。もちろん、旅の途中で軌道修正することはあるだろうが、心を惑わすものには注意しよう。
つれづれに  - 友田昌秀 E-mail
2025/05/23 (Fri) 09:30:27
何かに依存していないか?

 われわれは、良いものだと考えてふけっている多くのものを、捨てなければならない。さもなければ、勇気は消え失せよう。勇気を持つには、絶えず己を試す必要があるのだから。魂の気高さも損なわれよう。魂が優れて気高くあるには、世間でほめ褒めそやされるものを軽蔑して退ける必要があるのだから。

                  セネカ

*ある依存症の者がこう言った”依存症とは自分の意志でやめる自由を奪われた状態である。”と。ならば、その自由を取り戻そう。
つれづれに  - 友田昌秀 E-mail
2025/05/22 (Thu) 09:06:20
心の平静

 朝も昼も夜も、心にとめておけ、幸福への道は一つしかないのだ。すなわち、自分で選べることを除いては、全て諦めることである。選びようのないことはすべて、自分のものではないと考え、神と運命にすべてをゆだねよ。

             エピクテトス「語録」
つれづれに  - 友田昌秀 E-mail
2025/05/21 (Wed) 08:40:08
不快な状況に慣れる

 上空から見よ。何千もの牛や羊、何千もの人間の儀式、嵐や静けさのなかを行く多くの航海、様々な創造と給付と消滅の広がりを見るのだ。また、ずっと昔に生きていた人たちの人生や、君の死後に生きる人たちの人生や、今、君とは違う国で生きている人たちの人生に思いを馳せてみよ。君の名前など聞いたこともない人や、聞いていてもすぐ忘れる人、今は君を賞賛してもすぐに非難に転じる人がどれくらいいるだろうか。記憶も名声もそれ以外の何も、考える価値があるほど重要ではないということをよく考えてみてほしい。

             マルクス・アウレリウス
つれづれに  - 友田昌秀 E-mail
2025/05/20 (Tue) 08:43:11
行動する

 レジリエンスと強さと忍耐力は、どれも育てていくことができる。内なる砦は本や知識からではなく、応用し、練習し、経験することによって作られていく。
 そのため、哲学者たちはただ学ぶだけで満足するのだはなく、実践してから訓練するよう警告している。
 だから、行動しよう。

                 エピクテトス
つれづれに  - 友田昌秀 E-mail
2025/05/19 (Mon) 08:37:17
どうでもいいことは切り捨てる

 どれほど多くの者が君の人生を奪ってきたことか、君が何を失っているか気づきもしないうちに。詮のない悲しみや愚かな喜び、貪欲な欲望、こびへつらいの付き合いによって無駄にした時間を考えてみよーどれほどわずかな時間しか、君には残っていないことか。そのうち分かるが、君は自分のための時間を使う前に死んでいくだろう。

           セネカ「生の短さについて」